用語辞典に戻る
心の理解

感情の抑圧

Emotional Repression

耐えがたい感情や記憶を、自分でも気づかないうちに意識の外へ押しやる心の防衛のしかたです。自分で気づいてこらえる「感情抑制」とは違い、無意識のうちに起こります。

詳細説明

感情の抑圧とは?

感情の抑圧とは、あまりにつらかったり受け入れがたかったりする感情・記憶・欲求を、自分でも気づかないうちに意識の外へ押しやることです。精神分析でいう代表的な防衛機制のひとつで、心が自分自身を守ろうとして働くしくみです。

感情抑制とどう違うの?

  • 感情抑制:「腹が立つけど、今はがまんしよう」— 感情に気づいたうえで意識的に抑えること
  • 感情の抑圧:腹が立ったこと自体があまり感じられないこと — 無意識のうちに起こります
  • こんな形で表れます

  • 明らかにつらい出来事なのに「なんともない」と感じる。
  • 理由のわからない不安、イライラ、無気力がたびたび訪れる。
  • 頭痛や胃の不調など、体の症状として表れることもある。
  • 特定の話題になると話をそらしたり、記憶がぼんやりしたりする。
  • ささいなことで、思った以上に大きな感情があふれ出る。
  • ゆっくり近づいていく

    抑圧はかつてあなたを守ってくれた方法なので、無理に掘り起こすよりも安全なペースで近づくことが大切です。

  • まずは体の感覚(胸のつかえ、肩のこわばり)に気づいてみましょう。
  • 日記や会話の中で「もしかして、あのとき私はどんな気持ちだったんだろう?」とやさしく問いかけてみましょう。
  • 浮かんでくる感情があまりに重いときは、いったん立ち止まり、呼吸と「今ここ」にとどまる練習に戻りましょう。
  • トラウマに関わる記憶であれば、メンタルヘルスの専門家と一緒に扱うほうが安全です。
  • こころからひとこと

    感じられない感情も、消えてしまったわけではありません。これまであなたを守るために、少し深いところにしまっておいただけです。急がなくて大丈夫。準備ができたら、一歩ずつ一緒にのぞいてみましょう。

    💡 日常の例

    子どものころの両親のたびたびのけんかを「たいしたことじゃなかった」とだけ記憶していた人が、似たような怒鳴り声を聞くたびに、理由もなく息が詰まるような体験をしていました。ゆっくりと当時の気持ちを書き出していくうちに、本当はとても怖かったのだという気持ちに初めて気づきました。

    Ad

    「感情の抑圧」についてもっと話しませんか?

    こころがこのテーマについて一緒に話し、個別のアドバイスをお届けします

    関連心理検査

    このテーマに関連した心理検査で自分をより深く理解しましょう

    このコンテンツは教育目的であり、専門的な医療診断の代わりにはなりません。