はじめに
「この程度でカウンセリングを受けてもいいのかな?」多くの人が、自分の悩みが専門的な助けを受けるほどのものなのか判断に迷います。実はカウンセリングに「この程度」という基準はありません。ただ、日常生活に影響が出はじめているなら、専門家に会ってみるタイミングです。多くの国で、偏見や情報不足から、メンタルヘルスサービスの利用率はまだ低いのが現状です。以下の7つのサインを確認してみましょう。
ポイント
サイン1〜2:気分と睡眠の変化
2週間以上、憂うつな気分や不安な気分が続き、以前は楽しめていた活動に興味を失っているなら注意が必要です。ささいなことでもすぐに腹が立ったり涙が出たりと、気分の波が激しくなっている場合も同じです。寝つけない、何度も目が覚める、眠りすぎるなど、睡眠パターンの変化を伴うこともあります。
サイン3〜5:体と人間関係
原因不明の頭痛、消化不良、筋肉のこわばりなど、体の症状がくり返し現れます。身近な人との関係が悪化したり、人を避けるようになったりします。仕事や学業の成果が目に見えて落ちたり、集中力が著しく低下したりします。
サイン6〜7:依存と自傷衝動
アルコールや薬物、ゲームなどに過度に依存するようになります。自傷や自殺について考えてしまうなら、それはすぐに助けが必要な緊急のサインです。
研究による裏付け
世界保健機関(WHO)によると、メンタルヘルスの問題を早期に発見して治療すれば、回復率は80%以上に高まります。たとえば韓国では、メンタルヘルスの問題を経験した人のうち、実際に専門的な助けを受けている割合はわずか約22%にとどまります。カウンセリングは、症状が重くなる前に受けるほど効果的です。
実践方法
- 上のサインのうち2〜3つ以上当てはまるなら、専門家への相談を検討しましょう。
- 多くの地域には、無料または低料金で相談できる公的な精神保健の窓口があります。お住まいの地域の窓口を調べてみましょう。
- 身近な人に今の状態を話して、助けを求めてみましょう。
- マウムスキャンの心理テスト(PHQ-9、GAD-7)で、今の状態を客観的に確認してみましょう。
日常での活かし方
週に一度、自分の状態をチェックする時間をつくりましょう。「今週の自分の気分、睡眠、食欲、エネルギーはどうだったか?」を簡単に記録しておくと、変化に気づきやすくなります。変化が2週間以上続くようなら、専門家に会うことを検討しましょう。
注意事項
- カウンセリングを受けるのは弱さではなく、自分を大切にするための最も賢い選択です。
- 最初のカウンセリングで合わないと感じたら、別のカウンセラーを探してみましょう。カウンセリング関係の相性はとても大切です。
- 自傷や自殺の衝動がある場合は、すぐにお住まいの地域の緊急通報番号や、いのちの電話などの相談窓口に連絡してください。
こころからのひとこと
助けを求めるのは、勇気のいることです。体が痛いときに病院へ行くように、心が痛いときに専門家を頼るのは、ごく自然なことなんですよ。こころも、いつでもあなたの話を聴く準備ができています。