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睡眠衛生の10か条:今夜から実践する快眠習慣

睡眠の専門家がすすめる、睡眠環境と生活習慣を見直すためのチェックリストです。

読了時間 7分閲覧 342024年6月28日
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はじめに

質の良い睡眠は、すべての健康の土台です。ところが日本の平均睡眠時間はOECD諸国の中でも最低水準で、成人の約30%が不眠の症状を経験しています。睡眠衛生(sleep hygiene)とは、良い睡眠のための環境と習慣を整えることです。睡眠薬に頼る前に、今夜からすぐに実践できる10の睡眠習慣をご紹介します。

主な内容

睡眠衛生の10か条

  1. 毎日同じ時間に起きる(週末も含む)——睡眠衛生の最優先ルール。 2. ベッドは眠るためだけに使う——ベッドでのスマートフォン、テレビ、ノートパソコンは禁止。 3. 就寝1時間前からブルーライトを遮断。 4. カフェインは午後2時まで。 5. アルコールは睡眠の敵——眠くはなるが、睡眠の質を損なう。 6. 規則的な運動を、就寝3時間前までに終える。 7. 寝室の環境は、暗く、涼しく(18〜20℃)、静かに。 8. 昼寝は20分以内、午後3時前に。 9. 眠れなければベッドを出る——20分以上寝返りを打っているなら起きて、退屈なことをして眠くなったら戻る。 10. 寝る前のルーティンを作る——温かいお茶、読書、瞑想など。

睡眠の科学

睡眠では、ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(夢を見る眠り)が約90分周期で繰り返されます。ノンレム睡眠で体が回復し、レム睡眠で感情の処理と記憶の定着が行われます。睡眠不足はこの両方の段階を妨げ、心身の健康に広く影響を及ぼします。

不眠症の認知行動療法(CBT-I)

薬を使わずに不眠症を治療する、もっとも効果的な方法です。睡眠制限(ベッドにいる時間を実際の睡眠時間に合わせる)、刺激制御(「ベッド=眠る場所」という結びつきを強める)、認知再構成(睡眠に関する非合理的な思い込みを修正する)が中心となる技法です。

研究による裏付け

CBT-Iは長期的には睡眠薬より効果が高く、副作用もありません(Annals of Internal Medicine, 2015)。睡眠衛生の教育だけでも、不眠症状が40〜50%改善します。寝室の温度を18〜20℃に保つと深い睡眠が増えるという研究結果があります。就寝90分前に温かいお風呂に入ると、寝つくまでの時間が平均10分短くなります。

実践方法

  1. 今夜から、スマートフォンは寝室の外で充電しましょう。
  2. 就寝1時間前を「おやすみモード」の時間に決めましょう(照明を落とし、デジタル機器を切る)。
  3. 毎朝同じ時間に起きることから始めましょう。
  4. 2週間、睡眠日誌をつけて自分の睡眠パターンを把握しましょう。

日常生活での活用

朝起きてすぐに10分間日光を浴びると、体内時計がリセットされます。夕食は就寝3時間前までに済ませましょう。寝室でラベンダーのアロマを使うと、リラックスしやすくなります。眠れないときは、羊を数える代わりにボディスキャン瞑想を試してみましょう。

注意点

  • 睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)は、長期服用すると依存や耐性のリスクがあります。
  • 不眠が2週間以上続く場合は、睡眠の専門医を受診しましょう。
  • いびきや睡眠時無呼吸の症状がある場合は、必ず検査を受けましょう。

こころからひとこと

眠りは、いちばん力強い自己回復の時間です。今夜はスマートフォンを置いて、温かいお茶を一杯飲みながら、体をそっとお布団にゆだねてみてください。こころが、ぬくもりのある夜をご一緒します。

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このコンテンツは専門的な医学的アドバイスに代わるものではありません。深刻な症状がある場合は、必ず精神保健の専門家にご相談ください。