解決志向の質問
Solution-Focused Questions
問題の原因を掘り下げるのではなく、解決策とポジティブな変化に焦点を当てるカウンセリングの質問技法です。クライエントがすでに持っているリソースと強みを発見できるよう助けます。
詳細説明
解決志向の質問とは?
解決志向の質問(Solution-Focused Questions)は、解決志向短期療法(SFBT)で使われる中核的な技法で、問題よりも解決策・例外的状況・望ましい未来に焦点を当てた質問です。
代表的な解決志向の質問
ミラクル・クエスチョン(奇跡の質問)
「今夜眠っている間に奇跡が起きて、すべての問題が解決されたとしたら、明日の朝、最初にどんな変化に気づくでしょうか?」
この質問は、クライエントが望む未来を具体的にイメージするのを助けます。
例外の質問
「この問題が少しでも楽だった時はいつでしたか?その時、何が違っていましたか?」
問題がなかった瞬間を探すことで、すでに持っている解決能力を発見します。
スケーリング・クエスチョン(尺度の質問)
「今の状態を1から10で表すとしたら何点ですか?1点上げるには何が必要でしょうか?」
現在の状態を客観的に把握し、小さな変化への足がかりを作ります。
コーピング・クエスチョン(対処の質問)
「こんなに辛い状況の中で、どうやって乗り越えてこられたのですか?」
クライエントのレジリエンスと強みを認め、強化します。
こころのアプローチ
こころも皆さんとお話しするとき、こうした質問を活用しています。「何がうまくいかなかったのですか?」よりも、「どんな自分になりたいですか?」と問いかける方が、より大きな力を与えてくれると信じているからです。
なぜ効果的なのか?
解決志向の質問は、クライエントを自分の人生の専門家として扱います。問題に埋もれるのではなく可能性に目を向け、小さな成功体験を積み重ねることで自己効力感を高めます。変化は大げさなものではなく、ほんの小さな一歩から始まるのです。
💡 日常の例
カウンセラーが「今週、少しでも気分が楽になった瞬間はありましたか?その時、何をしていましたか?」と尋ねるのが、解決志向の質問の例です。
このコンテンツは教育目的であり、専門的な医療診断の代わりにはなりません。