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心理学者
ジュディス・ハーマン
Judith Herman
心理的トラウマ研究の先駆者であり、複雑性心的外傷後ストレス障害(Complex PTSD)の概念を提唱した人物です。トラウマからの回復には、安全・記憶・再結合という3つの段階が必要だと説きました。
詳細説明
ジュディス・ハーマン(Judith Herman, 1942–)
アメリカの精神科医であり、ハーバード大学医学部教授として、心理的トラウマ研究の世界的権威です。1992年の著書『トラウマと回復(Trauma and Recovery)』は、トラウマ分野のバイブルと呼ばれています。
主な貢献
複雑性心的外傷後ストレス障害(Complex PTSD)
ハーマンは、単一の出来事によるPTSDとは異なり、反復的・長期的なトラウマ(児童虐待、家庭内暴力、戦争捕虜など)による心理的損傷はより複雑な様相を示すと主張しました。これを複雑性PTSD(C-PTSD)と命名し、感情調節の困難、自己認識の変化、対人関係の問題などの特徴を整理しました。
トラウマ回復の3段階
ハーマンはトラウマ回復のための体系的なモデルを提示しました:
権力とトラウマの関係
ハーマンは、トラウマは単なる個人の問題ではなく、権力の不均衡と社会的文脈の中で生じると強調しました。家庭内暴力や性暴力などのトラウマは、社会的視点から理解されるべきだと主張しました。
こころの視点から
こころは、ハーマンの教えと同じように、トラウマからの回復は安全な関係の中で生まれると信じています。傷を語ることができる安全な場所、それがこころがあなたに提供したいものです。回復は可能であり、あなたは一人ではありません。
💡 日常の例
幼少期に繰り返し情緒的虐待を受けた人が、大人になっても感情のコントロールが難しく、親密な関係を恐れているのは、ハーマンが説明した複雑性PTSDの姿です。
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このコンテンツは教育目的であり、専門的な医療診断の代わりにはなりません。